oscilloglass

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時を見る贅沢

ひっくり返すと全てが動き出し、生命が宿ったように、時を刻みはじめる機械式計時装置。

はじまりがあって、終わりがある。
何かに集中したり、ぼんやり過ごしたり、ときには、待つことも楽しんだり。

“oscilloglass”は、いつもの時間にそっと寄り添います。

Ake

明け方の透きとおった空気、清々しく爽やかに差し込んでくる光を表現しています。

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Yoi

日が暮れて、夜の始まりを感じさせる、しっとり落ち着いた雰囲気を表現しています。

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ガリレオ × 砂時計

oscilloglass(オシログラス)という名称は、規則的な周期で揺れるという意味の「oscillate(オシレイト)」と、砂時計を表す「hourglass(アワーグラス)」を合わせてつくった言葉です。

Oscillate – 振り子の等時性
16世紀、ガリレオ・ガリレイはピサの大聖堂に吊るされたランプの揺れを見て、振り子は重さや振れ幅に関係なく一定の周期で振れる、という「振り子の等時性」を見つけました。
この発見は振り子時計の原理となり、それまで1日に1時間ほども時間がずれていた機械式時計の精度向上へ大きく貢献しました。

Hourglass – 砂時計
砂の落下を使った砂時計は、機械式時計よりも遙か昔から使われてきました。 温度の変化や揺れなどに強いため、かつては多くの船の上で利用され、航海において重要な役割を果たしていました。

機械式の砂時計

oscilloglass(オシログラス)は、ひっくり返すことで動き出し、時間を刻む、機械式の砂時計です。
ガラスの中に閉じ込められた部品たちが地球の重力で引っ張られ、落ちていこうとする力で動きます。
落下スピードは機械式時計と同じ原理で、制御されながら、ゆっくりと下降してやがて止まります。
時間を計る機能だけでなく、動きや音、振動から、時の流れを肌で感じることができるユニークな装置です。
また、美しさを楽しめるように、必要最小限のパーツだけで構成されており、360度さまざまな角度から眺められる作りになっています。
各部品の連携によって、見事に連なる一連の動作を、どうぞじっくり観察してみてください。

原理と仕組み

「動力源」 「脱進機」 「調速機」の三要素によってオシログラスは成立しています。

1)「動力源」と力の伝わり方
一般的な機械式時計の動力源はゼンマイですが、オシログラスは重力による位置エネルギーを用いています。
内部ユニットが落ちようとする力を、ラックとピニオンがかみ合うことで回転運動へと変えていき、それは歯車を介し、脱進機により往復運動へと変換、そしてテンプによる調速機の往復回転運動へとつながります。

2)「脱進機」と「調速機」によって時を刻む
正しく時間を刻むには一定の速度で歯車が動き続ける必要があります。脱進機と調速機が協力して動くことで、この役割を担っています。
等時性を持つヒゲゼンマイは、調速機の往復回転に一定の周期をもたらします。この調速機の周期に従ってアンクルの二つの爪がガンギ車の歯を止めたり開放したりすることで、歯車を一定間隔で回転させます。
これにより歯車は一定の速度で回転し、正しく時間を刻むことができるようになります。

3)時刻の表示
機械式時計では回転する歯車によって文字盤上の針を動かし時刻を表示します。
一方オシログラスでは文字盤や針を使わず、落下の位置によって計測時間を表しています。